膝の痛みで外出できない方が海外旅行へ
膝の痛みで歩くのが辛いと
来院された70代の女性
若い時は元気で山登りが好きで
『カニ族』
だったそうです。
カニ族って知っていますか？
私は初めて聞きましたが、いわゆるバックパッカーのことを
日本では昔カニ族と呼んでいたそうです。
（横長の大型リュックがカニみたいだから）
このように足に自信を持っておられた方が
痛みで歩けないというのは
いろんなことに自信をなくしていく方が多いです。
お話を聞かせてもらうと
- 海外旅行が大好きで色んな場所へ行ってきた。
- 最近は足の痛みで好きな映画を観に行くのも億劫になってきた。
- 家事をすると痛みが強くなるので家族に助けてもらっている。
他にもたくさんのお悩みを持たれていましたので
『海外旅行へ行けるようになる。』
これを目標に治療を始めました。
最初は週４回施術を受けてもらいました。
施術をすれば動きが段々と良くなっていき
痛みが強い時間も減ってきました。
気持ちの強い方なので
自分で目標を作り、少しずつ行動範囲が広がってきました。
一ヶ月後には
- 起き上がる、立ち上がる時の腰の痛みが強かったのが半減した。
- 膝の痛みが半減し、歩く速度が速くなった。（院まで25分かかっていたのが15分に縮まった）
- 肩こりがほとんどなくなった。
- 自分でできる調整法で痛みのコントロールができるようになった。
このような報告をしてくれました。
「映画館へ行ってきたよ」
と二人で喜びました。
行動範囲が広がるということはゆがみやすくなります。
なので痛みが強くなる日もありますが、
その時は来院回数を多く、
痛みが落ち着いている時は少なくしていけるようになってきました。
その後も
同窓会に出席したり
日帰りバス旅行に参加したり
遠方の実家に帰り家事のお手伝いをされたりと
どんどんと出来ることが増えていきました。
この頃には痛みを忘れている時間も増えてきました。
海外旅行へ行くことを決めてからは
自分でできる調整法の練習をメインに行い、
旅行中に調整できるようになってもらいました。
私は本格的な海外旅行に行ったことないので
知らなかったのですが、
たくさん歩いたり、道が悪かったり、階段が多かったり、出発が早かったりと
お話を聞くほど
海外旅行は元気でないと行けないものだと感じました。
それでも「行こう！」
という気持ちになって日程まで決めて来たことに
ご家族の方にも喜んでもらい、感謝していただきました。
次回の来院は旅行に帰ってこられた時です。
どんなお話をしていただけるのか
体の状態はどうだったのか
色んな楽しみがいっぱいです。
大切なのは痛みをなくすことだけではなく、
『できなかったことができるように』
これを最大限サポートしていくことだと改めて決心しました。
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